ウィークリーニュース

2016.11.08

vol.894

『改善が必須 運送業の労務管理に問題点多発』
 
 運送業における労務環境の悪化に歯止めがかからない。景気の低迷によるコスト削減の影響を受け、運賃は値下げ傾向にある上、当日配送等のサービス拡大による労働時間の増加も深刻だ。
 
 3月に渋滞中の車列にトラックで突っ込み、2人が死亡する多重事故を起こした運転手は先日懲役4年の実刑判決を受けた。また、運転手が過労状態にあり、正常な運転ができないおそれがあると知りながら運転を指示した会社も道交法違反で起訴されている。
 トラック、バス等の自動車運転者を使用する事業場に対して労働基準監督機関が行った平成27年の監督指導では、3,836事業場のうち、労働基準関係法令違反が認められた事業場は3,258事業場(84.9%)、重大または悪質な労働基準関係法令違反による送検数も60件となっている。違反事項でもっとも多いのは労働時間で58.5%となった。割増賃金の不払い、法定休日を確保していないといった、長時間労働に伴う違反事項も併発している。
 また、運送業特有の待ち時間の多さも問題となっており、最大拘束時間や総拘束時間にかかる違反も指摘されている。
 大きな事故を起こす前に、運転業務従事者の労務管理については、あらためて厳格に管理・運営すべきだろう。
 

  
『☆☆☆Weekly コラム☆☆☆ やる気を高める工夫
 
 商店街の八百屋や魚屋の店員が大声で発する口上は、今も大変有効である。
 元気の良い口上で、野菜や魚がより新鮮に見えるから面白い。商売はまず店員のやる気とお客を楽しませる工夫が大切である。その度合い次第で成功の確率が決まる。
 井原西鶴の『日本永代蔵』に、こんな話がある。ある染物商人が縁起の良い夢を願って宝船を敷いて寝たり、節分の豆を「福は内」と随分蒔いたりしたがその甲斐も無く貧しさから抜けられなかった。それでも挫けず、商人は更にやる気を出して普通とは逆に貧乏神を祀ったところ、貧乏神から感謝されて繁盛のヒントになるお告げがもらえた。その後、このヒントから画期的な商品を編み出して大金持ちになったと言う。
 また、二宮尊徳は農民指導の中で、「ナスに向って言葉でなれなれと言ってもダメで、水や肥料をやらねば良い実はならない」と言った。
 同様に、社員のやる気は言葉で叱ったり注意したりするだけでは高まらない。例えば、次のような工夫が有効であろう。
  ( 1 ) 上司と部下のコミュニケーションを増やし、上司に悩みが気軽に相談出来る
  ( 2 ) 上司は部下を平等に扱い、欠点の発見よりも美点をいかに褒めるかに努める
  ( 3 ) 部下に目標を持たせ、その達成が「自己の幸福になる」という思いを抱かせる。
 
 
株式会社 横井総合経営
(出典元:日本中小企業経営支援専門家協会(JPBM))
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