ウィークリーニュース

2016.09.13

vol.886

『取引相場のない株式評価方法 税制改正要望盛り込む』
 
 中小企業庁の「事業承継を中心とする事業活性化に関する検討会」(品川芳宣座長)は今年4月以降、事業承継税制と取引相場のない株式の評価方法についてさまざまな問題点を指摘してきたが、経済産業省の29年度税制改正要望に両制度の見直しが盛り込まれる見込みとなった。
 
 このうち取引相場のない株式の評価方法については、類似業種比準方式による株価の算出によって、急激な株価上昇が市場価格のない同族会社の財産価格を同様に上昇させているという実態がある。中小企業の株価が実際の営業利益からかけ離れた額に押し上げられ、承継問題の先送りにつながるおそれが生じている。検討会では「上場企業の株価の急激な変動を考慮して、類似業種の株価について過去の平均値を採用するなど激変緩和措置をとること」「海外展開をしている上場企業と国内市場をメインとする中小企業との違いを考慮して見直すこと」を望ましいとする意見があった。
 
 28年度税制改正大綱でも「相続税法の時価主義の下で、比較対象となる上場会社の株価並びに配当、利益及び純資産という比準要素の適切なあり方について早急に総合的な検討を行う」との言及があり、取引相場のない株式の評価については29年度税制改正の主要議題となる可能性がある。
 

 
『☆☆☆Weekly コラム☆☆☆ 四つの条件
 
 経営の三大要素として、よく「人・物・金」が挙げられ、最近はこれに「情報」が加わる。また、生活の三大要素には、従来から「衣・食・住」があるが、最近は「医療・レジャー・通信・交通等」のサービスが重要な位置を占めるようになった。
 
 では、人間生活の重要条件の要素として、衣・食・住以外に一つだけ優先的に採るとしたら、一体何であろうか。誤解が無いように念の為に言うが、次に述べることは優先度の問題である。他の要素も重要だ。
 
 14世紀に吉田兼好が執筆した『徒然草(第123段)』に興味深い文章がある(西岡実・安良岡康作校注、岩波文庫等を参照)。まず、衣・食・住を挙げた後、「医療を忘るべからず。薬を加えて四つの事、求め得ざるを貧しとす」と言う。つまり、四つの生活重要条件は、「衣・食・住・医」とする。衣・食・住を満たした人が次に優先的支出をする費用が医療であろう。健康な人は旅行や遊興費等を大いに使うが、病があれば医療費が優先する。今後も医療関連産業は確実に成長するであろう。なお、医療費は、政治経済的に次のような特徴を持つ。
 (1)景況に余り左右されず、需要が安定していて、技術や品質の向上に連れて消費支出が漸増する
 (2)国家予算は、福祉関連費として長期継続して増える、等。 
 
 
株式会社 横井総合経営
(出典元:日本中小企業経営支援専門家協会(JPBM))

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