ウィークリーニュース

2016.06.21

vol.874

 『花押は押印の要件を満たさない原判決破棄、差し戻す―最高裁』
 
 いわゆる花押を書くことが民法968条1項の押印の要件を満たすか否かが争われている事案で最高裁第二小法廷は、印章による押印と同視できず、押印の要件を満たさないとし、満たすとした原審の判断を覆した。その上で、原判決中、被上告人の請求に関する部分を破棄、この部分につき本件を福岡高裁に差し戻した。
 死亡した父親が残した土地の相続をめぐり3人の子供が争っている。父親は生前、遺言書を自書したが、氏名の下に花押を書いただけで、印章による押印はなかった。この土地について被上告人は、主位的に遺言書による遺言によって亡き父から遺贈を受けたと主張、予備的に亡き父との間で死因贈与契約を締結したと主張、他の2人に対し所有権に基づき所有権移転登記手続きを求めている。
 原審は遺言を有効とし、被上告人は土地の遺贈を受けたとして被上告人の請求を認容した。最高裁は、968条1項の趣旨は遺言者の同一性と真意を確保するとともに、重要な文書では作成者が署名した上、名の下に押印することによって文書の作成を完結させるという慣行ないし法意識に照らして文書の完成を担保することにあるとした判例を踏まえ、わが国では花押を書くことで文書を完成させるという慣行ないし法意識が存するとは認め難いとした。
 

 
『☆☆☆Weeklyコラム☆☆☆上司の人間修養
 
 経営成績や社員のやる気等が落ちた時、経営者の決まり文句に、「原因は社員能力の低さだ」というものがある。改善策として、「社員の採用基準を厳しくしよう」「新入社員教育を徹底しよう」等が提案される。
 経営資源の三大要素「人・物・金」は優先順位を表したものであろう。
 有能な社員を養成出来なれば、経営の発展は難しい。X社(婦人服小売チェーン)では各店舗の運営権限をほとんど店長に任せてきたが、部下からの訴えが本部に来るようになった。「部下に責任を押し付ける」「店長が侮辱的な言葉を使う」等である。
 他方、店長からも「部下が指示に従わない」の嘆きが聞かれた。社員教育に力を入れたが効果がなく、経営者は従来の人材養成の手法を転換した。つまり、最初に経営陣が定期的に勉強会を催すことにした。
 1年後には管理者(店長等)や社員も参加し、知識だけではなく人間的素養を高める訓練をした。結果、経営陣や管理者のリーダーシップが向上した。X社が人材養成を実行して実感したことは、「上司が人間修養をしなければ部下が信頼して従わない」「上司が手本を示して指導すれば、部下は共同体意識を持つ」「部下の長所を見つけて褒め、それを活用することが有効」ということだった。
 
  
株式会社横井総合経営
(出典元:日本中小企業経営支援専門家協会(JPBM))
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