ウィークリーニュース

2016.03.22

vol.861

『健康保険の出産手当金・傷病手当金の給付額が変更に』
 
 平成27年度健康保険法の改正により、4月から出産手当金及び傷病手当金の給付額が変更になる。従来の1日あたりの支給額は「休んだ日の標準報酬月額÷30×2/3」が給付額だったが、4月からは「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額÷30×2/3」が支給額となる。
 仮に支給開始日以前の期間が12ヶ月に満たない場合は、「支給開始日の属する月以前の継続した各月の標準報酬月額の平均額」と「28万円(当該年度の前年度9月30日における全被保険者の同月の標準報酬月額を平均した額)」を比べて少ない方の額を使用して計算することになる。
 
 今回の改正は、意図的な給付金額の引上げを阻止する側面がある。休業直前になって報酬を引き上げる、または産休取得がわかった上で事実ではない標準報酬月額で資格取得をし、その額に基づいて支給を受けるなどの行為が後を絶たない。
 たとえば、妊娠した社長の扶養家族である妻を、そのタイミングで社員として雇用、月額100万円の給与として資格取得するようなケースや休業に入ることがわかっている社員の標準報酬月額を引き上げる行為が行われている。今回の改正により、そのような行為が塞がれることとなる。
 

 
『☆☆☆Weekly コラム☆☆☆ 正社員になりたくない?
 
業種や規模にもよるが、一部の中小企業で正社員の採用が難しくなっている。以前は、長くパートを勤めている人や優秀な契約社員等に「正社員になりませんか」と言えば、喜んで受け入れる人が多かった。しかし、今は自己の生活スタイルや家族の団欒を優先して、正社員になりたくない人も珍しくない。X社(婦人服小売業)は女性パート社員が主力だが、有能な人を正社員に抜擢しようとしても簡単に応じてもらえない。その原因は、主に次のような事情であった。
 (1)正社員は就業時間(夜8: 00)まで勤めなければならず、残業も多い
 (2)正社員とパートの待遇(給料)に大きな差がなく、責任だけ重くなる
 (3) 正社員はイベント(日曜・祭日に行う展示会、顧客の招待旅行等)の時に、朝早くから夜遅くまで拘束される
 (4)パートのほとんどは指示命令を受けるだけであるが、正社員は指示命令を発する立場になるので、その後の人間関係が難しくなる。
X社は、終業時間を早めたり、正社員の基本給を上げたり等の工夫をしたが、今のところ大きな効果は出ていない。今後は正社員とパートの割合を見直し(正社員の割合増)、経営の長期的発展性と待遇(給料や公平な人事処遇制度)の改善を明確に示して行きたいと考えている。
 
 
株式会社 横井総合経営
(出典元:日本中小企業経営支援専門家協会(JPBM))

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