ウィークリーニュース
2015.12.22
vol.848
『H28年度税制改正大綱発表 軽減税率明記、法人税20%台』
自民党は16日、平成28年度税制改正大綱をまとめ発表しました。最後まで自民・公明両与党の調整で手間取った消費税率10%引き上げ時の軽減税率制度導入が明記されました。
法人実効税率は、「20%台」の目標が前倒しされ、国・地方を通じた法人実効税率(現在32.11%)を28年度に29.97%に、さらに30年度には29.74%とする方針としています。
また中小企業支援税制として、少額減価償却資産の特例の見直し等が盛り込まれました。
個人所得税関連では、三世代同居に対応した住宅リフォームについて、ローンや自己資金で行った場合に税額控除制度を導入。また、地方創生の観点から、暫定措置である地方法人特別税・譲与税制度を廃止し、地域間の税源の偏在性を是正、財政力格差の縮小を図るため、法人住民税法人割の一部を交付税原資化します。
このほか、「企業版ふるさと納税」の導入、空き家を売却した際の譲渡所得の特別控除の導入などで、地方経済の盛り上げを狙います。
『☆☆☆Weekly コラム☆☆☆ 仕事の準備と予行演習』
仕事や日常生活の心得として山本常朝口述『葉隠』を参照しているが、準備の重要性を次の言葉によって認識している。「翌日の事は、前晩より案じ、書きつけ置かれ候。これも諸人より先にはかるべき心得なり」(和辻哲郎・古川哲史校訂、岩波文庫)
筆者は研修講師を数多くしているが、一番留意していることは、予行演習(改めて勉強しなおすこと)を欠かさず、予想される質問を想定してノートや資料を用意する。ノートや資料を持って研修会に臨むが、実は研修中ノートや資料をほとんど見ない。
では、予行演習が無意味かと言えば、全く違う。準備を充分にする心掛けが精神に落着きを与え、たとえ研修会が本筋から脱線しても元に戻ることが早く、時間オーバーがない。どんな質問が出ても慌てず、場合によっては関係資料を渡すことも出来る。準備の重要性はあらゆる仕事に通じるものである。
例えば、農家であれば翌日以降の仕事を考えて、種苗や農具を用意したり、畑の草刈り等をしたりしておかなければならない。起床してから、さて今日は何をしようかと考えるのは「隠居仕事」である。なお、効率の良い準備として、実施の結果を記録することである。実施の記録を付けることによって、意思が容易に決定し、自信のある行動が出来る。
株式会社 横井総合経営
(出典元:日本中小企業経営支援専門家協会(JPBM))
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