ウィークリーニュース

2015.06.16

vol.821

  『原判決を破棄し高裁に差し戻す 過払金返還請求事案―最高裁』
 
 貸金業者から保有する債務者の貸金残債権を譲渡された別の貸金業者が同債権について、旧貸金業法43条1項の適用の有無を確認せず、適用があることを前提に債務者に同債権の元本の額を表示して譲渡の事実を通知。債務者は異議をとどめずにこれを承諾した。
 
 この場合、債務者が貸金業者に対抗できるかどうかが争われた上告審で最高裁第二小法廷(千葉勝美裁判長)は、対抗できないとした名古屋高裁判決を破棄、同高裁に差し戻し、さらに審理を尽くすよう求めた。全員一致の意見。
 
 債務者は同貸金業者から継続的にカネを借りたが、弁済金のうち、制限超過部分を元本に充当すると過払金が発生しているとして、不当利得返還請求権に基づきその返還を求めた。最高裁は、債務者が異議をとどめないで指名債権譲渡の承諾をした場合、譲渡人に対抗することができた事由の存在を譲受人が知らなかったとしても、そのことについて譲受人に過失がある時には、債務者は当該事由をもって譲受人に対抗できるとの解釈を示した。その上で、旧貸金業法18条書面の交付の有無や、仮に交付がなかった場合、譲渡を受けた別の貸金業者がそれを知り得たか否かなどについて審理判断をすべきなのに、原審はこれらの点について審理判断していないと指摘した。
 

 
『☆☆☆Weekly コラム☆☆☆ 酒掃・応対・進退
 
 「酒掃(さいそう)応対進退」という言葉は、『論語』の中に見られる(巻第十 子張第十九、金谷治訳注・岩波文庫参照)。大体、酒掃とは掃除、応対とは挨拶、進退とは立ち居振る舞いで、これらも人間修養の一環として後回しにすべき事柄ではないと言う。
 
 近年、販売業やサービス業において「おもてなし」という用語がよく使われるが、その本質を理解している人が少ないように思う。「持て成し」とは、元来は待遇やご馳走を意味するが、最近使われているおもてなしとは、快い接客サービスや楽しい空間づくりの演出等を提供することである。具体的に言えば、店舗内外(旅館ホテルであればロビーや客室等)の清掃、接客の挨拶、出迎え・見送り、身なり、姿勢や表情等がお客にとって快適かつ楽しいことである。
 昔、武家等では重要なお客を迎える時、門前や玄関の清掃を徹底したそうである。大名や旗本は、婚儀の際に門の建替えや新築までしたと言う(江戸幕府十一代将軍徳川家斉の姫様が加賀藩に嫁ぐ時に建てた現在の東大赤門は有名)。
 
 ホテルや飲食店が旨い料理を出したり丁寧な接客態度で持て成したりすることは大切である。しかし、まずは清掃・挨拶・姿勢・親切な動作・身なり等の形(外見)を整えることが、おもてなしの第一歩となる。
 
 
株式会社 横井総合経営
(出典元:日本中小企業経営支援専門家協会(JPBM))
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